babydoll 「これ、着てね」 ベットに寝転んでいた海堂の目の前に、サーモンピンクの箱が差し出された。 いつものように乾の部屋で仲良くなって、事後のまったりとした時間をたゆたっていた時だ。 ニコニコと笑っているその顔を見ると、どうにもイヤ〜な予感が漂うのだが、意を決して中身を確認してみた。 それを一目見た途端に絶句している彼女をよそに、乾は「カワイイだろ?」と軽い口調。 箱の中身はシースルー素材の下着で、色は白を貴重としてレース部分にピンク。胸の中心に薔薇をモチーフとした飾りがついており、そこからカーテンのように左右に開いている。 所謂ベビードールというヤツだ。 「色々あったけど、白が一番似合うと思ったんだ」 「あんた…またこんなもん買って…」 呆れてため息をつく海堂に、乾は悪戯が成功した子供のように笑った。 実は、今現在海堂の着ているブルーの水玉のキャミソールとショーツのセットは、乾からプレゼントされたものだ。おまけにそれだけじゃなくて、他にも色々ブラジャーやボクサーパンツ、総レースショーツまであったりする。 初めて貰った時は本気で恥ずかしくて頭にきたのだが、仔犬が叱られた時のような目で「だって絶対似合う!海堂カワイイから!」と力説されては怒るに怒れない。 乾の買う下着類は、大体こういうレースだったりピンクやブルーの小花がついていたりと、シンプルというよりはキュート系になりがちだ。 最初の頃は乾もやっぱりこういうカワイイ系が似合う女がいいのかな…と(認めたくないが)少々ショックを受けたりもした。 だって、自分なんて胸なんかあるかどうかわからないくらいの。辛うじてAカップを保っているくらいまっ平らだし。 標準よりかなり下回っていて実際つまらないだろうな…と思うのだ。それでも乾は楽しそうに海堂の胸を触っているが。 腰なんてくびれなんてものじゃなくて、ただ骨ばってて細いだけだし。尻は…形はいいとは思うのだが如何せん女性的な弾力に欠けている。 要するに女性特有の柔らかさとはほど遠いところにいるのだ。 一度いい加減キレて乾にぶちまけたこともあった。 【そんなにカワイイ下着を彼女につけてもらいたかったら、それが似合うような女性とつきあえばいいではないか】と。 すると乾は何事も無いように言ってのけた。 「海堂カワイイよ。海堂に似合うと思ったから買ったんだ」 等と本気で言われてしまったら、疑うこっちがバカらしくなる。それからはもう、怒るより呆れてしまった。現在は好きにさせている。 それに、渋々だったが貰った下着をずっと直しこんでいるのもなんだし、試しに見に付けてみたら以外と悪くないと思ってしまったのだ。 しかしそれもこの頃はちょっと行き過ぎかなー?とは思うのだ。だって何もないのにこうやって簡単にプレゼントとしてよこすようになってしまった。 しかも、何処で買っているのかと聞くとネットを徘徊していて、気に入ったのを見つけたらつい買ってしまうというのだ。 それを着てくれるだけで嬉しいから…なんて、そんな成金親父のような趣味はいらん! とは思うのだが…どうにも、海堂は乾の笑顔に弱い。 今回もそうだが、いつだったかたまたま事に及ぶ時に乾に貰った下着をつけていたら、それはもう大層喜んでその日は特別仲良くなってしまった。 今だってホラ…普段黙っていればそこそこカッコイイのに、相好を崩してだらけてる姿なんて見てしまったら、こっちの頬が火照ってくる。 まったく、どっちがBABYDOLLなんだか。 end |
大臣さんから頂いてしまいました!!! イラストのみならずSSまで! ああんv 貧乳の薫vv あの…可愛すぎなんですが!! この子がこれから貞治の手によって育てられるん ですよ!(ハァハァ) 今はキュート系の下着だけど、色々と育ってきたら セクシー系の下着になったりしるのかなぁ?(悦) 素敵作品をホントにありがとうございましたーーvv |
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